7月18・19日Prof Sohn Piezo & CGF ハンズオンコース

 夏休みも始まったばかりの7月18日、東京ディズニーランド近くの新浦安・明海大学PDI歯科診療所において、韓国テグのカトリック大学教授のソン教授をお迎えして、7月18・19日まるまる連休2日間室内に缶詰で、インプラント臨床におけるPiezoelectric Deviceの臨床使用と、CGF(Concentrated Growth Factor)の臨床応用に関する実習もからめたハンズオンコースに参加してきました。

Prof Sohn

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既に当院でも、Piezoは導入して1年、CGF(PRF)は導入して1年半の時間が経過しています。
今回は、アジア極東地区で、Piezoの新しいインプラント臨床への応用に積極的に取り組んでおられ、CGF(PRF)の臨床応用も、いち早く導入されているソン先生に、更なる臨床のヒントを頂くため参加した次第です。

SohnsSaw

CGF

Piezoのインプラント臨床への応用は、そもそもイタリアのベロセロッティ先生が始めたことなのですが、ソン先生達のグループの面白い所は、これを上顎洞の洞底膜(シュナイダー膜)の挙上に応用した所が、画期的と言えるでしょう。

膜の挙上というコンセプトそのものは、既にかなり前にラスベガス近郊で開業しているチェン先生がHSC(Hydrodynamic Sinus Compression)というコンセプトで、歯科用タービンの水圧で洞底粘膜を挙上する手法を発表しており、筆者も2回程、直にそのお話を伺ったことがあります。

問題点としては、タービンの水圧が弱いため、挙上そのものは、結局、骨補填剤によって行われることになってしまうため、垂直的な骨の厚みがあるケースは、従来からあるサマーズ法と余り大差がない結果になるということでしょう。

それに対して、ソン先生の考案したHPISEは、水圧を充分洞底粘膜にかけることができるため、水圧による粘膜の挙上が、きれいに簡単にできるようになってきたということです。

多少の臨床的なコツは、ハンズオンの中で学ばねばなりませんが、HPISEはHSCに比較して、かなり安全に洞粘膜の挙上は達成できるでしょう。

現在さらにHPISEとは別に、OSC(Onsite Sinus Compaction)という方法が、韓国からは開発されており、当院では、HPISEとOSC共に行える体制が整っています。

過去においては、上顎の奥歯の骨の垂直的な高さが無い場合、骨の側面に穴を開け(サイナスリフト)、骨を入れて、骨が完全にできるまで8ヶ月程度待ち、その後上部の冠を入れるという、およそ1年という長期間の治療期間がかかりましたが、HPISEやOSCに変更することで4ヶ月程度に治療期間を短縮すると同時に患者さんの手術侵襲を相当少なくすることが可能になり、オペ翌日から、何ら普段と変わりない日常生活を送ることが可能です。

現在でも大学病院では、この侵襲の大きいサイナスリフトをルーティンで行っている所が多く、洞内へ入れる骨も腰骨や膝の下の部分から採取してくる方法が行われており、1〜2週間程度の入院をしなくてはならない場合もあります。

ところが新しいコンセプトととして、もともと上顎洞底部には骨を造る機能が備わっており、わさわざ骨を入れなくても、血液に満たされた空間さえ保持できれば、骨はできるというコンセプトが、スゥェーデンのウメア大学のLundgren先生らによって提唱されてきました。

また同時期にフランスのChoukroun先生達の開発したPRF(CGF)の骨造成能力の高さが脚光を浴び、それならば上顎洞内にPRFを入れたら従来より早くより確実に骨ができるのではないかということから、臨床治験が行われ、最近になってはっきりこの術式が、従来のサイナスリフトより、侵襲が少なくコスト的にもリーズナブルに、上顎の奥歯のゾーンの垂直的な骨の造成に効果があることが証明されてきました。

インプラントの治療方法は、これからも日進月歩で進化していくことでしょう。より患者さんの負担の少なくシンプルな方向へ、これからも進んでいくことは間違いありません。



CGF



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at 15:48, スマイルクリエーター, インプラント勉強会

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